4月15日、大阪駅に隣接する大阪グランフラントうめきた広場においてダイセル ブラインドサッカーウィーク 2026 in うめきたが強い雨が降る中開幕。オーストラリア、インド、日本が参加する女子のIBSA ブラインドサッカー女子アジア選手権 2026 in うめきたからスタート。初戦のオーストラリア対日本は5対0で自力に勝る日本がオーストラリアを圧倒した。

今年も会場は大阪駅北口 うめきた広場
4年おきに開催されるブラサカ女子アジア選手権は2022年インド、コチでの初開催に続いて2度目。前回はインド、日本のみの参加であったが、今回は加えてオーストラリアが初参加。日本代表は、上林知民監督になってから初の公式戦となる。来年2026年にブラジルで開催される世界選手権の参加権がかかるこの大会。日本は世界ランキング1位ではあるものの世界選手権では23年が2位、25年が3位と未だ優勝できていない。この大会で優勝して出場権を取ることが必須となる。オーストラリアとの戦績は公式戦1勝1分(1PK勝ち)。今年2月に開催されたさいたま市ノーマライゼーションカップでは、13-0と圧勝している。

国歌斉唱後に明るく観客にアピールするオーストラリアのスタメン、ガイド

激しい雨の中、君が代を斉唱する日本代表
雨粒が目に見えるくらい激しい雨の中でキックオフ。オーストラリア代表は、基本三人が自陣が逆三角形で構え、5番のParkes Rachelが攻撃を担う布陣。日本はフィクソを一人、アンカー的に一人が後ろ目に自陣に構え、前線の左右のフェンス際にアラが立つフォーメーション。ほとんどの時間、日本がボールをキープする。

ファーストシュートは西山。惜しくも左に外す

西山のゴールを祝うガイド藤田智陽(手前)。雨でゴールネットの揺れも聞こえなかった
得点は第1ピリオド2分、西山乃彩が左45度の角度から左足でファーのポストに当たって入るシュートで1-0と先制。「立ち上がり早めに1点欲しかった」と西山は試合後振り返った。その後、フィクソの中山杏珠のオーバーラップや、若杉遥、竹内真子、途中出場の島谷花菜がゴールに迫るが、オーストラリアDFの寄せ、相手GKの好セーブもありゴールが割れない。残り2分を切ったところで左11mでえた直接フリーキックから西山がGK正面から右足で右上隅にあたって入るシュートを決めて2-0で折り返す。

フィクソの位置から機を見て単独度持ち上がった中山杏珠(2)

アラとして積極的に相手ゴールに迫ったキャプテン若杉遥(14)

トライアスロンでもパラリンピック・タレント育成 プログラムに選ばれた竹内真子(3)。代表参加は1年ぶりだが、積極的にゴールを狙っていた
第2ピリオドはガラッと選手を入れ替えた日本。開始3分に島谷花菜がゴールを決めて3-0とリードを広げる。10分すぎたところでフィールドプレーヤーを全員入れ替える。「全員トレーニングしてきているので実戦という場で出せるものをトライして欲しかった」と上林監督はその意図を説明する。すると11分に替わって出場した西山がGK正面からGKの動きの逆をつくシュートを左足で右に決めて4-0。西山自身公式戦初のハットトリックを達成。さらに13分、自陣でルーズボールを回収してドリブルで左サイドをあがり、カットインから左足で右隅に流し込んで5-0とリードを広げる。そのまま相手にシュートらしいシュートをうたせず、日本が完勝した。

第2ピリオドは頭からピッチにでた島谷花菜が3点目を決める

うめきた初登場、村田光優(6)も積極的にプレースした
緊張する選手を「ゲームは楽しい。それをやれるんだから、 よろこんでやろうぜ」と送り出した上林監督は、「今日は(西山)乃彩がたくさん点をとったが、他にもチャンスがあったのでぜひみんなに点をとって欲しい」と期待を試合後に語った。また、水たまりひとつないピッチを指して準備してくれたスタッフへの感謝を語った。その西山は試合開始直後は雨も強くなかなか声が聞こえなかったりスリッピーだったりと語った上で、4点とったことについて聞かれると「今回はチームの中で全員がゴールに向かう、全員でアグレッシブに最後までひたむきにというのがチームのコンセプトなので、 そこは自分が絶対取らなきゃというよりは、ある意味味方がライバルだと思って、 自分が誰よりも取りたいっていう、チャレンジで頑張った」と振り返った。

試合終了が、インタビューに応える西山乃彩。隣は藤田智陽、島谷花菜
今日は生憎の雨で観客は、ブラサカファン、選手の家族が中心だったが、道行く人がフラット見ることができる、世界で唯一無二の環境、うめきた広場。メインスポンサーの株式会社ダイセルの取締役会長小河義美氏が、開会の言葉として「うめきたでブラサカ!」と語っていたが、これから25日まで熱戦が続く。

出身地である兵庫県赤穂郡上郡町のふるさと納税品である甲冑を身につけて開会の挨拶をする小河会長
上林監督はブラサカの魅力を「暗闇の中で一歩を踏み出す人間の心、その部分がすごく感じられる」点と表現した。西山は「ゴールを決めた瞬間が一番観客を感じられる。その歓声を聞いてもう1点と頑張り続けた。ぜひ会場でわたしたちにパワーを送ってください」と語った。次は4月16日 17時からインド戦。近くの方はぜひふらっと立ち寄って欲しい。遠くの方は、Youtubeでのライブがあるのでぜひこちらから声援を送って欲しい。


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