オーストラリア奮闘するも1点を奪えず。インドが得失点差で2位通過ーブラサカ女子アジア選手権3日目ー

Asia Championships
オーストラリのDFを抜けてシュートを放つキャプテンのShefali(中央)とGK Bartels

4月17日、大阪駅に隣接する大阪グランフラントうめきた広場で開催されるIBSA ブラインドサッカー女子アジア選手権 2026 in うめきた三日目はインド対オーストラリアが行われ0対0のドローに終わった。これによりグループリーグの順位が確定した。

1位 日本 2勝 勝ち点6 得失点 +9

2位 インド 1勝1分 勝ち点4 得失点 -4

3位 オーストラリア 1分1敗 勝ち点1 -5

 

国歌斉唱後の世界ランク4位のインド代表。やや緊張か。

ランク12位(公式戦2大会目)のオーストラリア代表。国家斉唱後もリラック。

世界ランキング4位のインドと12位のオーストラリアの初対戦。得失点差でインドが-4、オーストラリア-5とインドが一歩リード。筆者の戦前の予想はインド有利。攻撃が一枚のオーストリアに対して、2-2のフォーメーションで攻め手が一枚多いこと、キャプテンRawat Shefali(31)の決定力(前回の世界選手権でチーム得点4点中3点をあげる)を考えての予想だ。蓋を開けてみるとこの想定は大きく外れた。オーストラリの1点を獲るという執念と、絶対に負けないというインドの意地がぶつかる非常に見応えのある一戦となった。

 

キックオフ早々から積極的にインド陣内に運ぶParkes(左/5)

 

第1ピリオドの滑り出し、オーストラリアのキャプテンで2-2の左前のRachel Parkes(5)が積極的にボールを運びインドゴールに迫る。5分がすぎまではオーストラリアの時間だが、徐々にインドが盛り返す。インドの2-2の左前Kumaru Sheetal(3)、キャプテンRawat Shefaliは右サイド前に構えてボールを運んで行く。ただ、Parkesの戻りも早く、オーストラリア4人の守備で対応する。筆者の予想を上回ったのはオーストラリの攻め手の数。Parkesだけではなく2-2の右前の  Alessandra Timmer(10)も積極的に前線にでる。

 

日本戦で守備に専心したTimmerのも積極的攻撃参加

さらに1-2-1にシフトして左アラにはいるShianne Durdinも時折攻撃参加することで、オーストラリアの攻めに広がりと厚みが生じる。Parkersが「もてるものをすべてピッチ上で表現した」と振り返った通り、守備一辺倒だった日本戦とは大きく違う戦い方だ。フィクソのCharlotte Doughertyが体格を活かして小柄なインド選手を押さ、決定的な状況を作らせない。Shefaliが初シュートを放ったのが14分。一方Parkesがシュートを放ったのは残り4分を切ってから。そのまま一進一退の攻防で0-0で第1ピリオドを折り返す。

左、Dougherty(11)の体を張った守備。

インドの選手を掻い潜ってParkes(5)がシュートを放つ

 

第2ピリオドもインドが攻め込みオーストラリアが押し返す展開。インドはゴール前にSheetalをおいてゴールクリアランスのターゲットにするなどインドも持ち手を総動員。残り2分ちょっとオーストラリアは、右コーナーキックを得ると、FP4名全員ペナルティエリアにはいって攻めるもインドが押し返す。最後はゴールクリアランスで一本通ればと相手ゴール前のターゲットに向けてのスローを双方で繰り返してタイムアップ。「決勝進出しなければ」とゴールを狙ったParkesも最後までゴールを陥れず。得失点差でインドが決勝進出を決めた。

インドの攻撃の要の二人。ボールをもつのがSheetalゴールに迫る

 

試合後、Parkesgはチームメイトに対して「一緒に戦えて誇りに思う。様々な想いや、悔しさ、ただただ一緒にここいることに感謝するし、これ以上にないほど我々はやり尽くした」と吐露した。彼女は「The Bilbies(オーストラリアブラインドサッカーチームの愛称)」の初期から加わったメンバーの一人。「ブラインドサッカーは何者にも代え難い、自信を高めるにもってこいのスポーツ」で、心底このチームを愛しているとチームへの愛情を語る。彼女の目標は2032年にブリスベンで開催されるパラリッピックだ。LAパラリンピック28では見送られた女子のブラインドサッカー。現在のペースで世界選手権が開催されると採用にグッと近づくと思われる。「(ブリスベンパラで採用され、ホスト国として参加することは)非常に大きなミッションだ。われわれはまだ端緒についたばかり。前進あるのみ!」と力強く語った。彼らは去年まで公的な資金援助は0。全て自分たちで費用をまかっている。前回はCoachで来日し、今回はガイドを務めたHepworthは「男子代表に対してやっと20,000AUD(約220万円)の補助が今年ついた」と語った。資金面、社会の認知はまだこれからだが、ブリスベーンパラリンピックに向けて今後のBilbiesの躍進に期待する。

終了後、悲喜交々のオーストラリア代表。左より、Dougherty、Parkes、Durdin、Timmer、ガイドのHepworth、一人挟んでHart

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