日本、西山乃彩の2ゴールで世界選手権の出場権をゲット!ーブラサカ女子アジア選手権最終日ー

Asia Championships
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4月18日、大阪駅に隣接する大阪グランフラントうめきた広場で開催されるIBSA ブラインドサッカー女子アジア選手権 2026 in うめきた最終日、インド対日本の間で決勝戦が行われ2-0で日本が優勝、2027年10月ブラジルサンパウロで開催される世界選手権の出場権を獲得した。

 

1点を決めてガイド大作眞智子と喜び合う西山乃彩(9)

 

試合終了を終えた笛がなった時、大きな喜びは選手たちから湧き上がらなかった。初戦、相手が試合慣れしてない展開とはいえ5-1で勝利。その相手に対してシュート本数22-0(手元集計)と数字上は圧倒していたが、ヒットし枠にとんだゴールは少なかった。インドのDFのしつこいまでの守備に最後までに手こずり、芯をくった力強いシュートは、西山が得点をあげた第1ピリオド18分の左からカットインして中央で右足を力強くふったシュート、第2ピリオドの一旦下がって迂回しながら相手を振り払い右足でファーサイドに放り込んだゴール。それに、第1ピリオドの竹内のバーを叩いシュートくらい。フリーでアプローチしても距離が遠かったり、ヒットしなかったり、ドリブルでボールを失ったり、絶好のチャンスでシュートしてもGK正面だったりと今ひとつピリッとしなかったからかもしれない。

 

相手に推し負けない力強さをみせた島谷花菜(13)。ゴールへの精度が今後の課題か。

久々の公式戦で持ち味を十二分に発揮した竹内真子(3)

 

実際、試合後の上林知民監督のインタビューでもまずは、「試合前のミーティングで確認していたことを実際に実行できなかったので、そういう点ではやっぱりトレーニング足りない」「連携という部分がすごくまだまだ足りない」という反省の弁から始まった。世界選手権は27年10月。指揮官のトーンは決して暗いものではない。「基本的には全部ベースアップをしなきゃいけないので、今の能力からみんな全然上がるんですよ。 それがまだ全然出せてないので、全員の別に今回で言えば西山以外選手も含めて全員のレベルアップが必要」「全然伸びしろはもういくらでもあると思います」と明るい。

「チーム1の空間認知力(上林監督)」「才能の塊(若杉談)」と期待を寄せられて日本デビューを飾った中山杏珠(2)今後に期待。

得点王、MVPに輝いた西山乃彩は「優勝できて本当に嬉しいですし、個人賞を取ったのが人生で初めてだったので、それは本当に嬉しい」と語った上で、「一人じゃ絶対無理だったし、作ってくれるチームメイトとか、今までずっと一緒に練習してくれた仲間と、今日応援してくれた人たちと、この場を提供してくれたみんなと、本当にいろんな人に支えられてるなって今日改めて思ったので、本当に改めて感謝の気持ちを忘れずに、今後も楽しいサッカーを一生懸命頑張ろうって改めて思いました」と感謝を口にした。その上で「今日も 2点取りましたけど、もっと取れるところはあったと思うので、そこの自分の課題のところをしっかり時間かけて練習していって、チームとしてももっと成長できるように取り組んでいきたい」と抱負を語った。

力強いドリブルをみせる西山。ただ、相手に寄せられる時に軸がぶれてしまうシーンも散見された、筋肉量が増えているそうだが更なる体幹の力強さが加わるとより相手の脅威になるだろう

最後にキャプテンの若杉遥に総括してもらった。「もっといろんな選手が得点に絡んだり、実際の得点取れるっていうところを、チャレンジした数ヶ月だったけれども結果としてはまだ数字として表れるものではなかったっていうところが現状だと思うので、もうそこをしっかり受け止めて、チームとしてもっと強くなっていくことが必要」と振り返った。自身も「(前の代表チームの分業体制からそれぞれが全部できた方がよいよねという)変化を求められているっていうところを、みんなそれぞれポジティブに受け取って、自分たちの伸び代ってここまでじゃないよねっていう意識が、今すごくチームの中にもある。私も含めて、そこをもっとこう伸び代を伸ばしていくことで、全員がこう攻守に絡んで楽しいサッカーがもっとできるよねっていういい雰囲気になってきているのではないか」と手応えを語った。

 

従来の守備的なポジションから一段前に出る中プレースタイルを模索した若杉遥

 

対戦したインドの監督マシュー・スネルによると、彼らは2027年3月のウズベキスタンのタシュケントで開催されるIBSAワールドゲームス、10月の世界選手権に照準を合わせ、選手を選びや選手同士のコンビネーションの確認、コーチ層の充実をはかる大会と今回を位置付けている。世界選手権にも大陸大会の優勝国以外に2-3枠、ランキング枠が用意される予定でそこを狙っていると語った。

小柄ながらも、空間認知に長け、食いついたインド選手。20名ものトップリストから選んでいるという。この選手層の厚さは脅威だ

この勝利は日本が悲願としている世界選手権優勝に向けての第一歩にすぎない。チャレンジをすることでの成果の一旦は垣間見れた。「伸びしろ」は十分にあるとチームが感じていることは非常にポジティブな状態だと思う。若杉も「今回の試合で新しいことをやってみて、できたこと、できなかったことっていうところをもう一回整理して、チームに持ち帰ってやるっていうことがそれぞれ必要」と語っていた。次に試合を見る時には一回り大きいチームになって帰ってくることを期待する。

試合終了後、選手と握手する上林監督(中央)。彼の手腕に注目だ

大会結果:

優勝:日本

2位:インド

3位:オーストラリア

●個人賞
・MVP:西山乃彩(日本・背番号9)
・ベストGK:藤田智陽(日本・背番号15)
・得点王:西山乃彩(日本・背番号9)

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