2026年8月2日、ブラインドサッカー北日本リーグが2年ぶりに北海道で開催された。会場となった宮の沢屋内競技場(北海道札幌市)でコルジャ仙台、ナマーラ北海道、とかちflowの3チームが総当たりで戦い、コルジャ仙台が第1位となり地域リーグ8連覇を飾った。
正登録と準登録
ここでブラサカのチーム登録についてまとめておく。現在、29のブラサカチームがJBFAのホームページを飾っている。登録期間は4月1日から翌年の3月31日までを一つの基準に日本ブラインドサッカー協会(JBFA)へ登録したチームがこちらに掲載されている。登録には、正登録、準登録の二つがあり、前者は視覚障害者が2名以上、フィールドプレーヤーが5名以上、代表、コーチ、GK、ガイドがそれぞれ1人以上いて、公認コーチが1名以上いることが条件だ。後者は視覚障害者が1名以上で、JBFAの認定コーチがいなくてもよく、地域リーグのみに参加できるのもの違いの一つだ。選手の二重登録は禁止されているが、正登録と準登録のチームに跨っての登録は認められている。

左から、とかちの工藤詩織、中尾拓実、日向賢
北日本リーグでは北海道と仙台が常連だが、3つ目のチームとなるとかちは、22年、24年についで3回目の参加。ただ、前回大会からの連続出場は2名。十勝に移住した元たまハッサーズの中尾拓実と彼が誘ったたまハッサーズの日向賢の参加があり、さらにGKはチーム代表阿部美保子の息子諒弥が、地元に戻っていたところを急遽参加要請して条件をクリアした。過去に北日本リーグに1度参加したガルハ青森の登録が今年はないことをみても、ともかく揃って参加することは何よりだ。
一方で、北海道は足達輝羅や戸谷隆之介の復帰により選手層が厚くなり、仙台は受験等でFPの交代が1枚しかないという状況での参加だった。

開会式後の参加者による集合写真
M1 コルジャ仙台 3-0 ナマーラ北海道

ゴールに迫る佐藤翔、シュートのタイミングに悩んだと振り返る
前回(北日本2025)は6-0で勝ちをおさためた仙台が北海道を相手に、第1ピリオドだけで3対0とリードを奪う展開となった。仙台は佐藤翔が積極的にシュートを放ち続け、序盤にこぼれ球を押し込んで先制。さらに堺龍太が右45度からのシュートで加点し、終盤にはキーパーが弾いたボールを再び佐藤が詰めてダメ押しの1点を挙げた。北海道は木村侑平や足達輝羅がシュートを重ねたもののゴールを捉えきれず無得点。第2ピリオドも両チームがチャンスを作ったが得点を奪えず、そのまま3-0でコルジャ仙台が勝利した。

元女子代表の鈴木里佳(左)が足達輝羅を押さえ込む

仙台のキャプテン日景淳也(左)と足達輝羅の競い合い。足達は、パラクロスカントリーでパラリンピックを目指している

堺龍太(緑)の力強いシュート
試合後に仙台の佐藤翔に話を聞くと、堺龍太をアラからピヴォへ、自身もフィクソからアラへポジションをあげたことに手こずったこともあり、前回ほどの差も出すことができなかったと語っていた。堺は、このポジションチェンジに加えて北海道の選手が戻ってきたこともやりにくさの一つにあげていた。
M2 とかちflow 0-11 コルジャ仙台

佐藤翔(緑)のニアへのシュート、とかちは干場靖之(11)、GKは阿部諒弥(1)
仙台がとかちflowを11対0の完封で下した一戦。第1ピリオドは佐藤翔と堺龍太が共にハットトリックを達成して6対0で折り返す。第2ピリオドも堺龍太が2得点、佐藤翔が3得点を追加し、通算で佐藤翔6得点・堺龍太5得点の計11得点となった。とかちflowは無得点に終わった。

ハットトリックを決めた堺龍太のゴールパフォーマンス
M3 ナマーラ北海道 7-1 とかちflow

先制点をあげた木村侑平(22)を祝福するガイドの寺島さくら
北海道ととかちの対戦は今回が3回目、過去2022年は9-0、2024年は8-0と北海道が圧勝している。この試合も第1ピリオド開始早々に木村侑平が先制点をあげ戸谷隆之介が残り1分であげた得点で2対0とリードして折り返す。第2ピリオドに入り足達輝羅がこのピリオドだけで3得点、戸谷隆之介も2得点を追加して共にハットトリックでとかちを突き放す。ただ、とかちflowは終了間際に中尾拓実が1点を返し、公式戦初得点。2年前に阿部代表が語っていた「公式戦でまず1点」をここで実現してゲームを終えた。

シュートを狙う戸谷隆之介(赤)

足達輝羅のシュート

最後の最後で初得点、中尾拓実が決めた。
大会を終えて

阿部諒弥(左)はブラサカのキャッチングを代表強化指定のGK、佐々木智明(右)に聞く
今回初参加のとかちのGK阿部諒弥に、ブラサカの感想を聞いてみた。「サッカーのキーパーをやってて、それと比べると別の競技だな」と第一声。「サッカーだと目線でここにシュートが来るとか、タイミングでわかるんですけど、そのタイミングがつかめないのと、ドリブルも横でドリブルしながらいつ打ってくるかわかんない状況なので、そこの反応が難しかった」と振り返った。「ただまた機会があればやってみたい」と力強い一言。こういったアスリートとしての経験をした方が入ってくるのはやはりブラサカファンとしては歓迎したい。
また、北海道に戸谷、足達が戻ってきたことも見逃せない。復帰の理由を戸谷に聞くと「札幌開催」と「改めてブラサカが好きだということを再認識する機会があったから」と返ってきた。これからは家族とのバランスをとって続けていくそうだ。足達は仕事との両立が難しく2年ほど練習に参加できなかったが4月から徐々に復帰してきたそうだ。「キーパーとの距離感」が反省点と振り返るが、十分に手応えを感じ「日本選手権にも出場したい」と次の目標を語っていた。今年の日本選手権は11月21-23日に東京で予選を集中開催すると先日発表があった。仙台は受験、引退などで十分な選手が確保できないため出場を見送ると聞く。今年は北日本代表として北海道が頑張るのではないか?そんなことを感じた大会だった。

J2北海道コンサドーレ札幌オフィシャルダンスドリルチーム コンサドールズもゲームを盛り上げた


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