浜松というと遠州のからっ風。ともかく風が強く寒い会場という記憶しかない。ところが今日、1月17日は「春か?」と思うくらい穏やかな温かい1日。そんな中、第23回 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権の準決勝ラウンドが静岡県浜松市のサーラグリーンフィールド(浜北平口サッカー場)にて開催された。初日は準々決勝の4試合が行われ、品川CC パペレシアル、free bird mejirodai、コルジャ仙台、A-pfeile広島BFCが準決勝に駒を進めた。

風も少なく春のような暖かさのサラグリーンフィールド
M35 埼玉T.Wings 0-3 品川CC パペレシアル

先月の不調を払拭する会心のゴールにガッツポーズの川村怜(右、青ユニ)
LIGA.i2025初戦と同じ組み合わせ。前回はPKで品川が勝ち点を拾ったゲーム、今回は品川のエース 川村怜の調子も戻りハットトリックを決めて埼玉を圧倒した。まずは第1ピリオド4分にゴール前よりゴール左隅下にストレートのシュートを決めて1-0とリード。埼玉の守備の戻りの遅れをついた技アリのゴールだった。ついで14分にもゴールを奪い2-0とする。埼玉は、右アラの助川裕太郎が果敢に切り込むもシュートに至らず。左アラの菊島宙もなかなかフリーではシュートできず、打つ場合は遠目からのシュートで品川ゴールを脅かすには至らなかった。第2ピリオド残り1分で川村がハットトリックとなる3点目を奪い準決勝に駒を進めた。

ボールを運ぶ助川裕太郎(中央赤ユニ)。躍動するもゴールは割れず。

左から、佐々木ロベルト泉、森田翼、山口修一。岡山から参加の山口は先月、コンビネーションが課題と語っていたが今日も一瞬の隙を突かれて失点
M36 free bird mejirodai 4-0 buen cambio yokohama

均衡を破るゴールを決めた北郷宗大(中央青ユニ)とガイドの鈴木仰
LIGA.i初戦は1-0で敗れたものの先日の第2節では初勝利をあげ上り調子のyokohamaがどうmejirodaiと戦うか。第1ピリオドを0-0で折り返す。mejirodaiで右アラで出場した北郷宗大は「屋外の開いた環境でコミュニケーションに苦労した。また芝が去年とかわり少し長くなったので、思ったようにボールがすべらずアジャストするのに時間がかかった」と振り返る。筆者が観戦したのは第2ピリオドから。mejirodaiのいつものパス回しがうまくいっていないと感じた。エンジンがかかったのは10分をすぎてからで、GK泉健也からのスローをうけた北郷宗大が「思いっきり振り切ることだけを考えた」シュートはDFにあたりリフレクションして逆を取られた形となったGK和地舜也の必死に伸ばした指先を転がってゴールイン。1-0と先制する。ついで11分に同じような形で2回、右からのカットインしてシュートを放ち3-0と突き放す。これで北郷は日本選手権初ハットトリック。最後は園部優月が決めて4-0でyokohamaに勝利を収めた。yokohamaはフィクソの中村駿介が欠場し、左アラの齊藤悠希が上がったあとにできたスペースのケアがうまくいかなかったことが失点を重なったように見える。一方で残り8分ある段階でmejirodaiは5ファールで第2PKを献上している。ここをうまく活かせなかったことが悔やまれる。

この齊藤悠希の第2PKが決まっていたら

左から園部優月(7)、和田一文(16)、鳥居健人、大元壮(23)、泉健也(33)この守備の固さをyokohamaは最後まで破れなかった
M38 コルジャ仙台 1-0 新潟フェニックスファイヤーズ

フル出場して仙台の攻撃を引っ張った佐藤陽翔、今回はゴールを決められず。次に期待。
予選でも対戦したこのカード。前回は3-0で仙台が勝利した。ピヴォの神谷考柄を相手ゴール前に残し3人でガッチリ守る新潟。仙台が攻め、カウンターを狙う新潟の構図でボールは仙台が支配するが、前回出場しなかった近藤正徳が加わった新潟はなかなか隙を見せない。0-0で折り返した第2ピリオド、先に動いたのは仙台。去年の決勝戦で優勝を引き寄せるゴールを決めた石川竜誠に替えて予選の新潟戦では数分しかプレーしなかった中学1年生の堺龍太を投入する。この起用に堺が応える。開始2分左サイドでボールを受けると1人かわしてカットイン、ゴール前に
構えるフィクソを抜いて右足を振り切りゴール左上にシュートを突き刺し1-0と先制する。「前回もっとできると思っていた」「ともかく足を振り抜いた」と堺は語る。仙台はこの1点を守り切り、準決勝に名乗りをあげた。

新潟の近藤正徳(赤ユニ)の守備が効いていた
M37 A-pfeile広島BFC 3-1 たまハッサーズ

準決勝進出を決め歓喜を爆発させる林健太(2)
第1ピリオド7分に広島が矢次祐汰のゴールで先制。第2ピリオド2分、またしても矢次がゴールを決めて2-0。すぐさまたまの黒田智成が取り返して2-1と詰め寄るが残り2分で林健太がゴールを決めて3-0で21年19回大会以来の準決勝進出を決めた。

キャプテンの矢次祐汰(6)このシュートの軌道について後に走る黒田智成(5)が質問するシーンも
18日の準決勝は
準決勝は1月18日13時から品川CC パペレシアル vs free bird mejirodai、コルジャ仙台 vs A-pfeile広島BFCの間で競われる。品川対mejirodaiは過去5年の日本選手権で2回対戦し、1勝1敗のタイだが、LIGA.iでは22年から24年までmejirodaiが三連勝している。「ばちばちの戦いとなる」とmejirodai山本夏幹監督が選手に語っていたが復調した川村をどうmejirodaiが抑えるのかみものだ。一方の仙台対広島は過去5年で2度対戦し、ともに仙台が勝利している。堺は「相手がドリブルでガンガンくるので落ち着いて対応したい」と冷静にコメントする。GK佐々木智明は「先制点が勝負」と語る。さてどうなるか? かえすがえすライブストリーミングがないのが残念だ。同時刻開催のため両方の詳細をお送りすることは不可能だが、できる限りレポートしたい。


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