7月26日、27日ドイツのハンブルグで開催された「第18回ブラインドフットボールマスターズトーナメント」において、男子日本代表は4戦全勝で勝利した。
トーナメントは、フランス、イタリア、スペイン、ドイツの国内選手権、国内リーグのチャンピオンが参加しておこなわれた。現地時間で朝9時から夕方の18時過ぎまで1日に5試合を行う強行スケジュール。日本代表は、7月24日に日本を発ち、中継地のイスタンブールに向かうフライトの遅延のため本来の乗り継ぎができず現地到着が7月25日の朝4時(現地時間)。その日の午後には地元から参加するFC Sankt Paulとトレーニングマッチを行う強行日程だった。
そんな中でも様々なフォーメーションを試しながら、日本は以下のスコアで全勝した。平林太一がゴール、PKともに活躍したこと、高橋裕人がゴール、ドリブル、パスの状況判断に長足の進歩を見せたこと、齊藤悠希、林健太に代表初ゴールが生まれたことなど多くの収穫があったのではないか。
7月26日
男子日本代表 4 – 1 SportAbility Roccaraso(イタリア)
得点者は高橋裕人(前半4分)、平林太一(前半9分、後半15分) 、川村怜(後半14分)Paul IYOBO(後半18分)
男子日本代表 4 – 0 UNADEV Bordeaux(フランス)
得点者は平林太一(前半3分、前半14分、後半19分) 、川村怜(前半14分)
7月27日
Real Betis ONCE (スペイン)0 – 3 男子日本代表
得点者は平林太一(前半5分、後半18 分) 、高橋裕人(前半19分)
FC Sankt Pauli (ドイツ)0-8 男子日本代表
得点者は後藤将起(前半6分)平林太一(前半7分) 、齊藤悠希(前半12分)、川村怜(前半18分)、高橋裕人(前半20分、後半1分、後半9分)、林健太(後半19分)
順位は
1位 男子日本代表 4勝0敗 12ポイント
2位 UNADEV Bordeaux 3勝1敗 9ポイント
3位 FC Sankt Pauli 2勝2敗 6ポイント
4位 SportAbility Roccaraso 1勝3敗 3ポイント
5位 Real Betis ONCE 0勝4敗 0ポイント
得点王
1位 平林太一(日本) 8点
2位 高橋裕人(日本) 5点
2位 Mamdou Thiam (UNADEV Bordeaux) 5点
この大会は筆者の目からみても以下の点がとても新鮮だった。
1)クラブチームが主体となっての運営。これについては、さらに深掘りしたい。
2)ドイツ国内の大会なのに会場のアナウンス、Youtubeのコメントが全て英語で行われている点。
3)コメンテーターは、FC Sankt Pauliの選手(視覚障害者)と晴眼者のコンビで英語で行う。日本の最初の試合は、現地通訳で入られた日本の方が、一部日本語で説明。
4) FC Sankt PauliのMoitaba Safariは13歳。またThoya Kuester、Jenny DabelJenny DabelsteinやGKのSvenja Bartelsなど女性のプレーヤーが参加していた。
いくつかはさらに関係者へのインタビューなどを通じて深掘りしたいと思っている。
なお、今回はNPO法人日本ブラインドサッカー協会のプレスリリース、大会記録サイト、Youtubeをもとに記事を構成した。
お詫びと訂正(2025年8月1日記)
SportAbility Roccarasoとの対戦において後半残り06分58秒(Youtubeより)の川村怜選手のゴールを見落としておりました。修正するとともに川村選手、関係者の皆様へお詫び申し上げます。今後改めてより一層のチェックを行います。
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