10月5日 コチ(インド)にあるユナイテッド スポーツセンターでIBSAブラインドサッカー女子世界選手権2025が開幕した。開幕戦では開催国のインドが初出場のブラジルと対戦し、ブラジルが1-0で公式戦初勝利を挙げた。
今回の大会は
本大会では世界ランキング8位までに優先的に参加権が与えられる。しかし、前回2023年大会で参加したオーストリア(世界ランキング8位)、スウェーデン(同6位)、ドイツ(同3位)、モロッコ(同7位)が不参加。代わってランキングのないブラジル、カナダ、トルコ、ポーランドが初出場となった。当初参加を表明していたオーストラリは直前でキャンセル。その結果、
グループA:インド(同2位)、イングランド(同4位)、ブラジル、ポーランド
グループグループB:アルゼンチン(5位)、カナダ、トルコ、日本(1位)
という組み分けで総当たり戦をすることになった。各グループの上位2チームが決勝ラウンドに進出し、準決勝、決勝を争う。
インド 0-1 ブラジル グループA

ブラジルの公式戦初得点はイリアーニのゴールから
インドは2-2のフォーメーションで前のシャパリーラマナシュ(背番号31)とアクシャーラナ(8)がドリブルで持ち込むのが攻撃のパターン。対するブラジルは、1-1-2のフォーメーションで左にイリアーネ(11)、右にセーラー(8)、アンカーにタマリース(10)、フィクソにイラーマニア(7)という布陣。

ブラジル選手4人を背負いながらシュートを放つアクシャーラナ。体格をいかし何度もブラジルゴールに迫った
第1ピリオド、最初のシュートはブラジルのタマリース、その後はインドの前線の二人が積極的にブラジルゴールを目指すがなかなかシュートで終われない。ブラジルというとテクニックというイメージがあるが、このチームはともかく走る、フィジカルの強さを押し出してインドゴールに迫る。初戦の緊張か、味方同士の競いも目につく。だが一度ボールを奪うやドリブルで駆け上がりシュートを放とうとするところはさすがブラジル。第1ピリオドは6つのシュートを放つ。対するインドは2つ。
第2ピリオドも、ブラジルが押し気味ですすめる。待望の公式戦初得点は6分、GKのリーシアがスローインで入れたボールをセンターライン付近でイリアーネが収める。相手を二人かわしてGKと1対1に。左足のアウトサイドで押し込んだボールはGK アルシャダの右手をかすめてコロコロとゴールに吸い込まれてブラジル先制。

先制のシーン。左足のアウトサイドにちょんと当たったボールがGKの手をかすめる
その後も積極的にインドゴールを目指すブラジル。浮き玉でのパスなど徐々にらしさも見せていく。残り3分切ったところでインドのアクシャーラナがシュートを放つもゴールを割れず。そのままブラジルが押し気味にすすめて1-0で初の公式戦を勝利で飾った。

キャプテンのシャパリーラマナシュ(中央)は攻守に存在感を見せたがゴールは遠く
どんな雰囲気の大会?

試合前のピッチトレーニングの風景
実は主催からメディアのパスをもらったのが開幕当日。登録をしてから何の連絡もないので、問い合わせ先に電話すると「パスをホテルの部屋に持って行くから」とデリバリーしてくれる状態。特にカメラエリアの指定があるわけでもなく何となくで始まる。非常にのんびりした雰囲気。出場チームの名簿も渡されず、上記の選手の名前もアナウンスを書き留めたものなので誤りがあれば順次訂正して行く予定だ。記者にとって初めてのインド。まずは体調万全で一週間を乗り切りたい。
10月6日日本時間20時より、日本 vs トルコがキックオフする。男子はパリ2024で苦杯を舐めた相手だけに、ここは取りこぼさずしっかり勝ち切ってほしい。ストリーミングはこちらから是非!
なおインスタにも写真をあげていますのでぜひ。
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